タイ・バンコクでキレイになる

スパ天国と言われるバンコクでは日本の数分の一程度のコストで質の高いサービスを沢山のお店で受けることが出来ます。
ですが逆に「数と種類が多すぎて選ぶのが大変」というバンコクビギナーの方、COOLバンコクがお店を選び易いよう、以下の角度からスパを解説してみました。大切な時間をより有意義なものにするため、是非バンコクのスパを理解し満喫して欲しいと思います。

【INDEX】

■スパの種類
1.一軒家スパ
2.高級スパ
3.日本語対応スパ
4.メディカルスパ
5.フェイシャル専門

■タイマッサージ店
■スパの選び方
■100%満喫する方法
■チップに関して
■行ってはいけないスパ

■スパの種類

1.一軒家スパ

文字通り古い民家を改築し、一戸建ての家を丸ごとスパにしてしまったお店です。店内はオリエンタルな雰囲気で一歩ドアを入った瞬間にアロマオイルの香りが漂い、柔らかい物腰のスタッフ、年代を感じる調度品など非日常の空間へ貴方を誘います。
材木の軋む懐かしい音を聞きながら通路を進み、ドアを開けるとそこには独自のコンセプトに基づいて作られた施術室、訓練を受けた熟練のセラピスト達によるサービスと色々な楽しみが詰め込まれています。
施術後は緑豊かな庭園でお茶を楽しみ、癒しと寛ぎを堪能できる場所として最も「タイらしい」スパと言っても過言ではありません。
お店の持つ「空気」、「感覚」、「雰囲気」全てを五感で楽しんで頂けることでしょう。
殆どのお店はタイの消費税であるV.A.T(7%)が掛からないのも魅力の一つです。

一軒家スパの象徴

ディバナ
ディヴァインスパ

プールつきの一軒家

シリギリヤ スパ

施術室

独自のコンセプトに基づいて作られた施術室

2.高級スパ

一般的にはホテル内にあるスパがこれに当たります。代表的なのがドゥシタニホテル内にあるテワラン スパや世界的にも有名なマンダラ スパなど。料金的には他のスパと比べるとやや割高で、本来のスパ料金に加えタイの消費税V.A.T(7%)とサービスチャージの10%が加算されます。
その分ゴージャスで近代的な設備を備えていて、日本では考えられないような料金で贅沢な気分を味わうことが出来ます。
バスローブやスリッパなどのアメニティも充実していて、英語が出来るスタッフが殆どのため、意思の疎通に困ることもありません。
プロダクツも有名ブランドを使用しているお店が多く、デリケートなお肌を持つ方にも対応可能です。
施術室も広く、開放的な空間、ゴージャスでゆとりのある時間を好まれる方にぴったりのスパです

高級スパの代名詞

テワラン スパ

とってもゴージャス な雰囲気

プロダクツも ブランドを使用

アメニティも充実しています

広い施術室

3.日本語対応スパ

スタッフの中に日本人あるいは日本語が堪能なタイ人がいるお店で、マッサージの強弱やコース内容などお店側との綿密なコミュニケーションを要する方向けのスパです。
残念ながら施術するセラピストは100%タイ人のため、要望を確実にセラピストに伝えるにはこれら日本語が対応可能なスタッフを要することが必須条件となります。その代表的なお店がマイスパ。Times Square店とスクンビット39店の2店舗がありますが、いずれのお店も日本人スタッフが常駐しているため安心です。

日本人スタッフ在中の マイスパ

Times Square店

スクンビット39店も 日本人スタッフ在中

 

4.メディカルスパ

必ずドクターの診断を仰いでから施術を行う特殊なメニューを持つスパで、腸内に水を入れ溜まった宿便を洗浄する「コロンハイドロセラピー」やニキビ跡の治療が可能なレーザーなどを得意としています。
どちらかというと癒しや寛ぎなどの「リラクゼーション」というよりも問題のある箇所を治療するという「クリニック」に近いスパですので、そのような目的を持つ方に限定されてしまい勝ちですが、実際にはタイマッサージやオイルマッサージなどの通常のスパメニューも充実しています。設備は近代的なところが多く、2名様以上のグループで訪れて異なるメニューを選択することも可能ですので、安心してご利用頂けます。

メディカルスパ

ドクターの診断を受けるメディカルメニューを持つのがメディカルスパ

コロンハイドロセラピー

メディカルメニューの代表的な例「コロンハイドロセラピー」

一般のメニューも充実

一般のメニューも充実しています

5.フェイシャル専門店

バンコク旅行に併せて体調管理をしてきたものの、急に生理が始まってしまい、楽しみにしていたスパに行けなくなってしまった方、妊娠中のためマッサージを受けることが出来ない方、滞在中に熱帯の太陽に当たり日焼けしてしまったお肌を回復させたい方、バンコクにはフェイシャル専門のお店も結構あります。
スパほどのゴージャスな雰囲気や趣向を凝らしたお店ではありませんが、その道のプロフェッショナル達が普段はタイ人セレブのお肌を守るため、独自のプロダクツとテクニックを駆使しているお店です。
代表的な例がボナエ ビューティとNYCプレミアアンチエイジング。決して大きなお店ではありませんが、前者は韓国系アメリカ人がオーナーで技術とプロダクツもアメリカと美容大国である韓国のミックススタイル、後者もフェイシャルの本場アメリカから技術と機材を輸入しているお店です。
リーズナブルな料金で1時間~2時間のコースメニューが多く、最後に軽いマッサージも加えられ、充分リラクゼーションをご堪能頂けることでしょう。

ボナエ ビューティ

韓国系アメリカ人がオーナーのボナエ ビューティ

NYCアンチエイジング

アメリカから最新の術式を輸入 NYCアンチエイジング

■タイマッサージ店

タイはその昔、王室の高貴な人の病や国を守る兵士の怪我を治すため寺院が主となり指圧を研究していました。これが現代のタイマッサージの源です。
街のあちらこちらにタイ式マッサージ、タイ古式マッサージの看板を掲げたお店があり、手軽にタイマッサージを受けることが出来ます。
一般的には全身へのタイマッサージ、足ツボ中心のフットマッサージ、オイルを使用したアロママッサージなどの種類があり、それぞれ1時間~2時間程度の施術を行っています。
良く「どのお店が良いですか?」といった質問が届きますが、マッサージの技術に関しては『お店』ではなく、『個人』の技術の問題となりますので、旅行者の方が「腕の良いマッサージ師」を見つけるのは容易なことではありません。従ってお店の雰囲気や料金などで選ぶ他は無いと言えます。
料金の目安は1時間200バーツ~300バーツ前後、アロママッサージになると1時間300バーツ~500バーツ前後になります。
シーロムエリアのスリウォン通りなどのようにお店が数件連なっているような場所は競争もあって比較的低めの料金設定になっているようです。
お勧めはタイ古式マッサージの2時間コース、最初の1時間は足や腰など下半身を重点的に施術、後半は背中、腕、肩など上半身を施術してくれます。
マッサージの強弱は施術師のその都度伝えるのがベターです。
タイ語で
強くして下さい=アウ レンレーン
弱くして下さい=アウ バオバオ
これだけでも覚えておくと便利ですよ。

激戦区のスリウォン

タイマッサージ店が並ぶ激戦区のスリウォン

タイ古式マッサージ

フットマッサージ

ゴージャスな 古式マッサージ室

フォーハンドマッサージ

フォーハンドマッサージもタイマッサージの一種

■スパの選び方

1.行き方の簡単な店

バンコクは日本と違い鉄道や地下鉄が多くありません。このため渋滞の発生することが多く時間帯や天候によっては非常に激しい渋滞に見舞われることが頻繁に起こります。
また、一方通行や右折・Uターン禁止などが多く、タクシーに乗る場所を間違えただけで倍以上の時間が掛かってしまうこともあります。
このためビギナーの方は極力BTS又は地下鉄の駅から徒歩だけで行けるお店をお勧めします。
予約時間に遅れると施術時間が短くなったり、事前に充分な意思疎通が出来ず折角のリラクゼーションがリラックス出来ない結果になってしまうこともあります。
このため簡単に行けるお店を選ぶようにしましょう。

フォーハンドマッサージ

BTSの駅に直結しているお店もあります

行き方のとっても簡単なシリギリヤ スパ

ピマライスパもBTSと徒歩のみ

2.メニュー説明の豊富な店

スパのメニューはお店によって色々、あまり聞きなれない単語を使ったメニューから
「タイ マッサージ」などのように一目瞭然のネーミングのものまで様々です。
その中でもパッケージメニューは複数のサービスを組み合わせたものですので、直ぐに判る内容と言えば時間と料金くらいのもの。
お店によってはそのパッケージの中身が細部に至るまで細かく表示してくれているお店があります。
貴重な時間がどのようなサービスに費やされるのか明確にしてくれるお店=信用出来るお店ということになります。

ディバナ グループ

細かい説明のあるメニューで定評のあるディバナ グループ

日本語のメニューも!

デワラン スパには日本語のメニューもあります

100%満喫する方法

ではお店も選び終わりいよいよスパ体験開始!という前に是非これを参考にして、100%スパを満喫して下さい。
当たり前のことばかりですが、意外と忘れていることがあるかも知れません。

1.時間に余裕を持つこと

ビギナーにとってバンコクは見知らぬ土地。でも初めてのバンコクであるため、あれもしたい、これもしたいと思う気持ちは判りますが、スパに遅刻しては折角のリラクゼーションが台無しです。
基本は最低15分前、出来れば30分前にお店に到着することをお勧めします。日本では急いで居る時はタクシーを使えば時間短縮になりますがバンコクではその逆に返って遅くなることがあります。
早めにお店に到着し、アロマオイルの選択やマッサージの強弱などをお店に伝え、お茶を飲みながらゆっくりお部屋の準備が出来るのを待つくらいの余裕が必要で、この時間が本来のリラクゼーションに繋がります。
焦って施術を受けるのでは何の為にスパに来たのか判りませんよね。

絶対に電車を活用して下さい

バンコクは渋滞の激しい場所という事を忘れずに

早めに到着してお庭でお茶を頂くくらいの余裕が必要

2.ぎりぎりの時間帯は避けること

日本と同じくスパには「営業時間」というものがあります。開店時間と閉店時間ということになりますが、例えば閉店時間が11時のお店に対し、夜9時から入店し2時間のコースとなると施術の終了時間と閉店時間が重なってしまいます。
基本的にセラピスト達お店のスタッフには残業手当はありません、このため早く帰宅の途に着きたいのは誰でも同じこと。
或いは帰宅後のことを考えながら施術をし、集中力を欠いたサービスになることも充分あり得ます。
更に施術後のゆったりした時間を楽しむことも出来ず、早々に退店せざるを得ない状況に成りかねません。
そうなっては折角のリラクゼーションが台無しになってしまいます。
同様に開店時間直後の来店もお勧め出来ません。再三出てくる「渋滞」ですが、スタッフ達の出勤時間にも影響します。
勿論遅刻が良くないのは誰も理解していますが不可抗力ということもあり、タイでは大目に見られています。
このように出来れば開店直後と閉店直前の利用は避けて、せめて15分くらいの時間的余裕を持って利用するようにしましょう。

メニューの時間を計算して閉店時間の15分前までに施術が終了するように予約

開店直後だとスタッフがまだ揃っていない場合もあります

23時までにチェックインすれば深夜2時まで施術可能のLavana Bangkok

3.簡単な英語を覚えておくこと

日本国内でのサービスに慣れた方は、お客が何も言わなくてもお店側が配慮してくれるのを当たり前と考え勝ちですが、ここはタイ=外国です。自分の意思を相手に伝えるには最低限の言葉が必要な時もあります。
スパのセラピスト達は皆さんが心地良いのかそうでないのか、中々判らないそうです。例を挙げればお部屋の温度。
セラピスト達は身体を使って仕事をしているため、どうしても暑くなってしまいます。
部屋の温度が暑いと思って冷房の温度を下げてくれたりしますが、施術を受ける側は裸で身体が濡れていたりするため、
正に「温度差」が生じてしまいます。
私は暑い、私は寒い、冷房を止めて下さいなどの簡単な英語は事前にアタマに入れておきましょう。
中学生レベルの英語で充分ですので自分にとって一番快適な環境は自分でリクエストすることを忘れないで下さい。

セラピスト達は身体を動かしているため暑いと思い勝ち

スクラブは身体が濡れている時間が長いため、寒くなりがち

空調設備が身体に近い場所にある場合も寒さを感じます

4.勇気を持つこと

セラピストさん達が全て熟練のベテランだと思うのは大きな勘違い。中には皆さん同様にビギナーさんもいるかも知れません。
それでなくても身体のツボやマッサージする場所によっての強弱はかなり難しいもの。
中には新人さんのセラピストに当たってしまうことも無いとは限りません。
本人にそれを伝えても中々改善されない場合、勇気を持ってスパマネージャーさんを呼びましょう。快く人を代えてくれるはずです。
スパで我慢をするのはセラピストにとってもお店にとっても、何よりあなた自身にとって一番良くありません。
勇気を持ってお店に告げましょう。

本人に言い難い場合は、スパマネージャーに伝えましょう

このような事のためにスパマネージャーは居るのです

チップに関して

ビギナーの皆さんが結構悩むのがチップの金額と渡すタイミング。
チップという習慣が無い日本人にとっては簡単なようで結構難しいことだと思います。
基本的にチップはあくまでも『サービス』に対する謝礼。ホテル内のスパのようにサービスチャージが料金に加えられる場合、チップ無しでも全く問題はありませんが、そこは本当に気持ちです。
どう考えても「一生懸命やってくれたなー」と思える場合、少しでも渡すのがスマートです。
では一般のスパの場合はというと、施術をしてくれた時間に対して比例してあげるのがベター。
例えば2時間のコースなら最低100バーツ、3時間以上のコースなら200バーツが最低ラインと考えて良いでしょう。後はそこにセラピストの努力点を加味してあげて下さい。
そしてスパで払うチップに関しては100バーツ札単位がベター、20バーツ札は使わない方が良いでしょう。
スパは金銭的に余裕のある人が利用するというのがタイの常識です。
では渡すタイミングはというと、施術が終わり着替えも済んで施術室を出るときなどに
「ありがとう」の言葉を添えて相手の手にそっと渡すのがベストです。
きっと素晴らしい笑顔で合掌と共に「コップンカー」と答えてくれるはずです。

行ってはいけないスパ

海外旅行中、何かとお世話になるのがガイドさん、あれやこれやと面倒を見てくれる有難い方々ですが、中には商売っ気旺盛な人も少なくありません。
観光が終了する頃には結構仲良くなってしまい、色々な話をしてくれる人もいるでしょう。そんな中、さり気無く
「この後何処へ行くの?」とか「少し疲れましたか?」
などと訊いてくるガイドがいます。
そして
「良いお店知ってるよ」とか、「私達が良く行くお店」
とか言う話になってきたら要注意です。
中には「予約したお店は私がキャンセルしてあげるから」などと言う強引なガイドもいるので、そういうケースに出くわしたら
「いや、日本からちゃんと予約してあるから」とか「そのお店は後で考える」
としっかり逃げて下さい。
ガイドがお客を連れて行くとお店からコミッションが支払われるシステムが機能していると思って間違いありません。
ガイドが本業の観光案内以外の話をし始めたら少し危ないと思って良いでしょう。

いかがでしたか? バンコクビギナーの皆さんにとってのスパガイド。スパを決める前、行く直前に是非活用して頂きたいと思います。

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