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イタリアのお菓子についてご紹介します。イタリアのPASTICCERIA(ケーキ屋さん)へ行くと一番びっくりするのは、日本でよく見かけるフルーツが色鮮やかにのっていて生クリームが使ってあるケーキがほとんどないことです。一番日本のケーキに似ているのはパスティッチーニという小さなケーキです。ピスタチオやチョコレートやカシスなどを使って色鮮やかに作られます。大きくはありませんが、職人の技術がギュッとつまった美味しいケーキです。イタリア人が好んで食べるケーキは主にタルト(おもしろいことにイタリア語ではトルタとひっくり返していいますが)などが多いのです。それらにナッツやくるみなどを入れて焼いたものやビスコッティなどが出てきます。またメリンガというお菓子はメレンゲをかりっと焼いた中に生クリームを注文後に入れてくれます。メレンゲは砂糖と卵白ですから、甘いのですがこの中の生クリームはたいてい無糖でこのバランスがとっても美味しいです。是非見かけたら食べてみてください。
ミラノ周辺の地域には昔から伝統のお菓子が多くあります。代表的なものにクリスマスシーズンに食べられるパネットーネがあります。これは500年前にミラノで作られたお菓子です。クリスマスの日にはどこの家庭も食事の最後にこのパネットーネを切り分けマスカルポーネチーズに砂糖とココアを混ぜたものをかけて食べるのが一般的です。今ではイタリアの違う地方でも売られるようになり全国的に広まっています。
また、キャッキェレ(CHIACCHIERE)というお菓子は(おしゃべり)というかわいいネーミングのお菓子です。このお菓子は2、3月に行われるカルネヴァーレ(謝肉祭) の季節にお店で売られます。パイ生地に砂糖をまぶしたシンプルなお菓子です。他の地方ではブジエなどと呼ばれています。
最後にご紹介するのはコロンバ(COLOMBA)というロンバルディアのケーキです。カステラの生地に白鳩をかたどったもので最近ではチョコレートやアーモンドなどで飾ったいろんな種類の物がでてきました。