イタリア人の日常食にかかせないハムとサラミ

国内北部で主に生産されるイタリアのハム類は豊富な種類があり、高級なキアイーナ肉の生ハムからボローニャ産のモルタデッラ、酸味のある楕円形のゴルフェッタなどがある。サラミはイタリア全土で生産され、イノシシ肉のサラミやミラノ風のサラミなどがある。いづれもパニー二と食べたり、クラッカーやピザなどにのせたり、また好みのワインと共におつまみとしていただくのも大変美味。スーパーなどのカウンターに並んでいるプロシュットやサラミなどはグラム単位で販売され、希望の分だけその場で切り売りしてくれる。全体的に塩分や脂肪分が多いので食べ過ぎに注意。

ハム類

生ハム(Prosciutto Crudo)

イタリア北部・中部で主に生産されるお馴染みの生ハム。特にヴェネト州のサンダニエレやパルマの生ハム、マルケ州のカルペーニャの生ハムなどが持つ、なめらかでやわらかい風味が絶賛されています。

スペック(Speck)

南チロル地方で生産される、脂肪分の少ない燻製ハム。豚のモモ肉のみを燻製過程で脂肪分は取り除かれるため、舌触りも軽くあっさりとしている。

クラテッロ(Culatello)

パルマ産、豚肉のモモ肉の骨抜き高級生ハム。直径約7cmの薄くスライスされたとろけるような味わいは是非これのみだけで食べたい。

コッパ(Coppa)

豚の首部分の薄黒い赤色をした大小さまざまのピアチェンツァ産の生ハム。薄茶色のものはスパイスも効いておいしいがさらに脂肪分が多め。

モルタデッラ(Mortadella)

ボローニャ産の柔らかなローズ色の定番のハム。脂肪分が白い斑点のように丸いハムの中にちりばめられパニー二やピアディーナなどどの料理にも合う。1人用のミニサイズから直径約30cmものなど大小さまざま。真空パックされているものが多く、開封後は風味が落ちるので早めに食べるのがよい。

サラミ類

ゴルフェッタ(Golfetta)

ロマーニャ州の楕円形をしたサラミ。通常のサラミと比べ脂肪分が少なく酸味が利いている。胡椒とニンニクの風味もほど良く香りパニー二に最適。

フェリーノ(Felino)

国内で大手の銘柄。みじん切りにした豚肉を塩とスパイスで味付けし、大腸に詰め込み熟成されたもの。

ミラノ風サラミ(Salame Milano)

サラミの大きさにより熟成期間が3週間~9週間までじっくりとおかせた生産過程を重視。見た目は脂肪分が多いが意外と軽くいただけるのはこの熟成が脂肪分と脂肪分のない部分の調整配合に働きかけているため。どの料理にも合うクセのない典型的なサラミ。

ストロルギーノ(Strolghino)

パルマ、ピアチェンツァの細く小さなサラミ。脂肪分がかなり少なくデリケートで甘みがある。斜めに厚く切っていただくのが伝統的な食べ方。前菜としてクロスティーニやパンに添えていただくのがおすすめ。

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