クマリの館とはネパールの首都、カトマンドゥのダルバール広場にクマリの住まいです。実際に生きた女神とされるクマリが侍従達に囲まれて暮らしています。特別な儀式以外には外出はせず、クマリの館の中で生活し、学校に行く事も不可能なために勉強は館の中で行っています。観光客などは、受付で拝観料を支払うことで、中庭から窓から顔を出すクマリを数秒間拝顔することができます。カメラでの撮影は固く禁じられています。
※写真:トリップアドバイザー提供
クマリとはネパールに住む生きた女神です。密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが宿り、ネパール王国の守護神である女神タレジュやアルナプルナの生まれ変わりとされており、国内から選ばれた満月生まれの仏教徒の少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たしています。
カトマンドゥのクマリの館に住む国王もひれ伏すロイヤル・クマリが最も有名であり、国の運命を占う予言者でもあります。ネパール国内の村や町にも多数存在するクマリはローカル・クマリと呼ばれています。
基本的に重要な行事以外で外出することはなく、クマリの館内で生活をしています。顔は額から鼻筋にかけて赤い化粧が施されているのが特徴で、9月に行われるインドラ・ジャトラの大祭ではクマリが主役となり、ネパール国王がクマリの元を訪ね跪き祝福のティカを受けます。
クマリは絶大な力を持ち、幸運をもたらすとされており、多くの人々からの信仰を集めています。日常では、人々の病気の治療、願望を叶える祈願をし、インドラ・ジャトラの祭りでは、山車に乗りカトマンドゥの町を巡り人々の繁栄と成功の力を与えるといわれています。
名称 | クマリの館 / Kumari Bahal |
住所 | Kumari Bahal, Durbar Square Kathmandu |
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