東京で言う新宿や渋谷だといわれる徐家匯には、中世のゴシック様式のローマ・カトリック教会があります。こちらはカトリック上海教区の司教座聖堂(その教区の中心となる聖堂)で、建物は1910年竣工という歴史ある教会です。西向きにあり、全長は83.3メートルで、両翼の最長は34メートル、屋根の高さは26メートルで、塔の高さは56メートル。約2500人を収容出来る大きさです。平面は長十字形を呈し、これは中世フランスのゴシック様式に倣ったもの。赤レンガ、白い石柱、青灰色の石板の棟瓦で、聖堂の全部の二つの鐘楼は高さ60メートルに達し(その中の尖頂部分の高さは31メートル)、壮大で荘厳であり、南北に向きあって、高くそびえます。徐家匯天主堂は、その規模の巨大さ、造型の美しさ、工芸の精緻さを以て当時は上海一の建築だと讃えられ、1920年代以前は上海で最も高い建築物でありました。文化革命期間中には鐘樓の尖頂やステンドグラス、パイプオルガンなどが破壊されてしまいましたが、中国共産党上海市委員会やアメリカのカトリック組織の賛助によって現在の形に修復されています。今は新たな商業の中心となったこともあり、高層建築が建ち、聖堂はあまり高く見えません。されどこの特徴的な塔や窓、装飾など見応えは十分です。入場料は無料で、土日の午後のみ一般開放されています。ミサはお昼の12時からはじまり、中国語と英語で視聴可能です。ただしドレスコードがありますので、ノースリーブ、サンダル、ミニスカートでの入場は不可。教会の前には大きな広場がありますので、思う存分干渉を楽しむことができるでしょう。建物は1989年9月25日に上海市の指定文化財として登録されました。
施設名 | 徐家匯天主堂 |
住所 | 中国上海徐匯区蒲西路156号 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 一般開放:<土日>午後~ お昼12時からミサ有(中国語・英語) |
定休日 | 土日以外 |
アクセス | 地下鉄1,9,11号線「徐家匯站」から徒歩およそ9分 |
※ノースリーブ、サンダル、ミニスカートでの入場は不可です
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