パレルモの聖ロザリア祭りを観に行こう

パレルモの聖ロザリア祭りを観に行こう
Festino Festival (Festino di Santa Rosaria)

登録済登録済エラー

お気に入り

ツイート

エリア：パレルモ（シチリア） 楽しみ方ジャンル： イベント

写真ギャラリー（1枚）

イベント

パレルモ市民に愛され続ける聖ロザリアのお祭りへ。市をあげてのお祭りは一見の価値あり。ひょっとしたら、願い事を何でも叶えてくれる、と言われている聖ロザリアの恩恵に浴することができるかも。

毎年７月14・15日は、パレルモの町が祝福ムードに包まれる。パレルモの守護聖人である聖ロザリアを祝うお祭りが盛大に行われるのだ。

言い伝えによれば、17世紀、ヨーロッパ中でペストが猛威を振るっていた頃、パレルモの町ももれなくペストの脅威にさらされていた。そんな折、町にロザリアの幻が現れる。ロザリアは自分の遺骸のありかを教え、パレルモの町へと遺骨を運ぶように命じた。すると彼女の言葉どおり、洞窟から遺骨が見つかった。人々は、言いつけ通りにパレルモの町へと遺骨を運ぶと、間もなくペストの流行は終息した。人々はロザリアが隠れるように生活していた洞窟に礼拝堂を建て、彼女をパレルモの守護聖人として崇拝するようになったという。

７月14日、ノルマン王宮の前で、聖ロザリアのショーが演じられる。そのショーが終わると、聖ロザリアの像を掲げた大きな山車が王宮前を出発する。町の人たちが見守るなか、山車はヌオーヴァ門をくぐるとヴィットリオ・エマヌエーレ大通りを海の方へと下っていく。そしてフェリーチェ門をぬけ、海沿いのフォロ・イタリコへ。盛大な花火で、その日が締めくくられる。
翌15日には、聖ロザリアの彫像を載せた木製の手押し車を聖職者たちが押しながら、同じ道を練り歩いて行く。その様子を一目見ようとする人で通りは大混雑だ。

交通も規制されるので、観光で市内を回るにはちょっと不便を感じるかもしれない。しかし、市をあげてのお祭りは一見の価値あり。ひょっとしたら、願い事を何でも叶えてくれる、と言われている聖ロザリアの恩恵に浴することができるかも。