エリア:パレルモ郊外 ジャンル: 観光名所・旧跡
パレルモから南西へ8kmにあるモンレアーレの町のドゥオーモ。1174年、グリエルモ2世の命により着工し、1267年に完成した。建設当時は、12の塔を持つ巨大な壁に囲まれた司教宮と修道院が併設されていたが、現在は塔の一部が残るのみ。建物の多くは再建されたものだ。ただし僧房や食堂、回廊は、13世紀に完成した当時の姿をそのまま残している。
内部は、総面積6,500平方メートルにも及ぶ黄金のモザイクで埋めつくされている。旧約・新約聖書を題材にしたモザイクは、見応えたっぷりだ。とりわけ後陣に描かれたキリストのモザイク画は圧巻。くぎ付けにされる。
言い伝えによれば、「モンレアーレの丘で狩りをしていたグリエルモ2世が疲れて豆の木の下で眠ってしまった。すると聖母マリアが夢に現れ『今あなたが眠っているこの場所に、世界で最も素晴しい宝が隠されています。ここを掘り、教会を建て、私に献上しなさい』と告げた。グリエルモ2世がその言葉に従い土地を掘りおこしてみると、金貨の山が出てきた。グリエルモ2世は、さっそくその金貨で教会を建て、ビザンチンからモザイク技師を呼び内部を飾った。そして聖母マリアにこの教会を捧げた」ということだ。黄金に輝くモザイク画の中に、この言い伝えも描かれているので、ぜひ探してみよう。
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