長い歴史が織りなす、異文化の交錯する島。

地中海最大の島、シチリア島は、イタリア20州の中でも一番の面積を誇る州です。州都はパレルモ。シチリアの商工業の中心地です。

シチリア島では、温暖な気候を活かし、オレンジやレモンなど柑橘類の栽培が盛んです。真っ赤なオレンジ(タロッコ・オレンジ)は、エトナ山近郊の特産物。絞りたてのフレッシュ・ジュースは、ぜひ試したい逸品です。またワイン用のブドウ栽培も盛んで、ワイン生産量の多さでも知られます。

シチリア島は地中海の要所として、その昔から多くの民族に支配されてきた歴史を持ちます。そのために、この島には多様な文化が混在しています。

アグリジェントやセジュスタなどには古代ギリシャ神殿、タオルミーナには古代ギリシャ劇場。ピアッツァ・アルメリーナにある“カザーレの別荘”には、古代ローマ時代のモザイク。あるいはパレルモのパラティーナ礼拝堂は、アラブ・ノルマンの傑作です。またメッシーナ、カターニア、ラグーザ、ノートなどは、バロックの町として知られます。

その歴史に想いを馳せながら、遺跡巡りをするのも良し。独特の食文化に舌鼓をうちながら、食べ歩きするのも良し。
イタリアのどこよりも青い空と海に包まれ、のんびり滞在するのも良し。
シチリアの魅力は、尽きることがありません。

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