ハワイの食文化

食文化については、メキシコ人や東南アジア人、白人など地域外からの移民も極めて多い州らしく、各国からの移民が持ち込んだ多様な食文化が見られます。大皿に様々なオカズを並べて食べる「ミックスプレート(プレートランチ)」は、プランテーション農業時代に、各地の移民が持ち寄った食べ物をみなで分け合った名残。
生魚の切り身を使った「ポキ」と呼ばれる料理がハワイ名物として知られる他、「パシフィック・リム・クイジーヌ」と呼ばれる、日本料理の技法やフランス料理の技法をもとに地元の食材を調理した料理も考案され、人気を集めています。近年では伝統的なポリネシアの食文化も健康の面から見直されており、「ポイ」と呼ばれるタロイモのペーストがあちこちで売られています。
特に人数の多かった日本人が持ち込んだ和食の影響は大きく、「Bento(弁当)」、「Shoyu(醤油)」、 「Teriyaki(照り焼き)」、 「Musubi(むすび)、(おにぎりの意)」など、日本語がそのまま現地語化したものも数多くあります。ハワイに日本食が息づいていることは、第二次世界大戦の終戦直後に「ララ物資」を経由して、ハワイ産の醤油や味噌が日本へ贈られたことからも窺い知れます。

代表的な料理

ロコモコ

いわゆるハンバーグ丼 白飯にハンバーガー・ステーキと目玉焼きを乗せ、グレイビーをかけたもの。

写真:cc-by-sa-2.0

ムスビ

日本語のおむすびに由来。スパムやホットドッグ、テリヤキなどを乗せ、通常温めた状態で売られている。スパムを載せたものは「スパムむすび」と呼ばれている。

写真:cc-by-sa-2.0

チャウ・フン

平打ちのライスヌードルを用いた焼きそば。初期の中国系移民が伝えた料理。

ガーリック・シュリンプ

オアフ島北部のカフク地方で養殖されるエビをにんにく風味の油で炒めた料理。主に移動販売車で売られており、同地方の名物とされる

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