祖先から受け継がれるアイデンティティ

カンボジアは内戦が終わった初期段階ですが、状況は安定しています。少しずつ明るい未来への階段を登っているといえるでしょう。観光地としての歴史は短くまだまだ発展途上ですが、海外からの観光客も増加しており、国は次第に洗練されつつあります。

そして、ご存じアンコール遺跡は最大の観光地です。カンボジアは多くの国の都市部が進化したように西洋化の道を辿っていますが、遺跡は単なる観光客の為の「古代遺跡テーマパーク」ではありません。住民の人々の生活と共に存在する信仰の対象です。彼らは私たちが思っているよりも多くの祖先や神々を崇拝しながら暮らしており、信仰を失わなかった為流血の歴史を乗り越えることができました。

遺跡は彼らの為に残されたものである一方、将来に伝えるため継承していくものです。もしカンボジアに訪れれば彼らの心の中から普遍的なそれを感じることができるかもしれません。

表面的に変更は続けながらも、カンボジアは彼らの祖先の遺産を守り続けてゆく事でしょう。

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