エリア:イスタンブール・旧市街 ジャンル: モスク・教会・歴史的建造物
オスマン朝のスルタンの居城として、メフメット2世により15世紀半ばから建設され、その後も各時代のスルタンにより増築が繰り返されて現在の宮殿が完成しました。トプカプ宮殿は、19世紀半ばにドルマバフチェ宮殿に取って代わられるまで、400年もの間広大な帝国の政治・文化の中心となりました。
マルマラ海、そしてボスポラス海峡を望む小高い丘の上に堂々と建つ宮殿はまさに帝国権力の象徴と呼ぶべき存在です。
宮殿内には歴代スルタンの所持していた秘宝が展示されている宝物館があります。巨大なダイヤモンド、エメラルド、ルビーや金の散りばめられた数々の装飾品や食器、玉座、鎧などは、眼も眩むような豪華さ。ほとんどが贈答品や戦利品で、オスマン帝国の当時の権力を象徴しています。とりわけ有名なのが、世界最大のエメラルドを使用した「トプカプの短剣」や、86カラットの巨大なダイヤをさらに49個のダイヤで取り囲んだ「スプーン屋のダイヤモンド」など。
4つの部屋にテーマごとに展示されていて、常設展示の著名なものを除いて定期的に入れ替え展示がされています。
スルタンに仕えた女性たちが暮らした秘密の迷宮、ハレム。スレイマン1世の時代に建設され、増築を重ねて約300もの部屋を持つ巨大な空間へと成長していきました。当時女の園であるハレムに入ることが許されたのは、スルタンと去勢された黒人の宦官、そして幼い王子たちのみ。スルタンが家族や側近と宴を開いた「スルタンの大広間」や「母后の部屋」、スルタンの子を産んだ女たちの「側室の中庭」などを見学しながら、ハレムに渦巻く人間ドラマを想像するのも楽しい。
トプカプ宮殿
Topkapı Sarayı
■住所:Sultanahmet, Eminonu Istanbul
■電話:(0212)512 0480
■時間:9:00-17:00
■休日:火
■料金:25TL(ハレムは別途15TL)
photo by Allie_Caulfield
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