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ミラノから少し足を伸ばして観光するのに丁度よい町を紹介しましょう。町はミラノから30分ほど西へ電車で行った所にあり、中心部に大きく立派な広場があります。このまわりに見どころが集まっているので、日帰りでミラノから来るのには丁度いい観光地です。
ティチーノ川に臨むヴィジェーヴァノの起源は古代ローマ時代に遡りますが、14世紀ミラノ君主のヴィスコンティ家によってお城が作られて、町が発展したとされています。1400年代後半に公爵ガレアッツォとここに都を移したルドヴィ-コがブラマンテとレオナルドをはじめに有名なアーティストたちを呼んで、さらに町造りに力を注ぎました。
ミラノのポルタ・ジェーノヴァ駅からミラノ・モルターラ線の急行電車で30分程度(片道3,45ユーロ)。
1494年に完成したドゥカーレ広場がありヨーロッパで一番綺麗な広場に選ばれたことのある名所です。
六ヶ所ある入り口から、広場に入るとその雰囲気に圧倒されます。広場は長方形の形をしており一階部分には多くのバールやお店が入り、二階以降は住居があり今も人々が普通に生活しています。その賑やかな雰囲気と沢山の小窓をみると、ルネサンスからこんな雰囲気だったのだろう…と想像できます。
この広場や町を一望したければ、ブランマンテの塔に登ってみるのがお勧めです。町や広場を一望できるだけでなく、すぐ横にはベランダでくつろぐ住人などが見えたりと、2階以降に住んでいる人びとの生活も感じることが出来、他の塔ににはない面白さがあります。また、上から広場を見下ろすと床のモザイクデコレーションの美しさにも驚かされます。天気がよければ是非登ってみることをおすすめしたい。
この塔はもともと1198年に町のシンボルとして建てられて、15世紀後半に建築家ブラマンテが作った設計のもとで現在の高さ(おおよそ56メートル)まで高められました。のちにミラノにあるスフォルツェスコ城のフィラレ-テの塔のモデルとなったと言われています。
アクセス:ドゥカ-レ広場のスカローネ(大きな階段)にある切符売り場でチケットを購入してから、入場できます。火~金:10時~12時;15時~17時。土・日・祝:10時30分~13時;14時~18時。
一階にあるバールでは、美味しいジェラートやカフェレストランもあり広場を眺めながらくつろぐのも素敵な時間になります。パスティチェリア ダンテでは、Dolce riso del moro(お米のお菓子)が名物。イタリアで始めてお米の生産を始めたとされるこの地で産まれたお菓子です。ここにしかないセレクトショップも数多くあるので、ウインドウショッピングを楽しむのもいいと思います。この広場にはドゥオモがあり、もともとコの字に作られた広場を閉じるように建てられましたが、ファセードがスペイン支配下時代に流行したバロック様式のものです。この広場の美しさを利用してこの教会で結婚式をあげる人が多いせいか、周りには多くのウエディングドレスのお店があり、素敵な雰囲気を醸しだしています。
また、この町で忘れてはならないのが靴の名産地であるということです。モレスキーなど有名な靴を生み出した町なので、広場に結ぶ小路の至る所に素敵な靴屋があります。上品で洗練されたデザインの靴をこの町では見つけることができるかもしれません。
塔の上から景色を楽しんでから、スフォルツェスコ城に入ります。こちらは塔のすぐ裏にあり、スフォルツァ家によって作られたため、スフォルツェスコ城と呼ばれるようになりました。お城はとても大きくて、あの有名なバッキンガム宮殿の2倍の面積を占めます。広場にもっとも近い部分は特別展示によく使われるスクデリーエ(うまや)。そしてすぐ横に壮大なマスキオ(天守閣)が立っています。スクデリーエとマスキオのなかには公爵時代と19世紀の美術品を集めたピナコテーカ(絵画館)、ロメッリーナ域(ヴィジェーヴァノの地域)考古館と町が誇る手工芸を物語る靴博物館があります。3つとも素晴らしいものを展示していますので、ぜひ見学をおすすめします。
マスキオから167メートルも伸びるストラーダ・コペルタ(屋根でカバーされている道)をさらに東方に歩きますと、現在特別イベントに使われるカヴァッレリッツァ(昔の馬の練習場)があります。
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