1380年、当時ナポリを支配していたアンジュー家のジョヴァンナ王妃がカプリ島を訪問した。サン・ジャコモ修道院長は、島の花々を集めて飾り、精一杯のもてなしをした。王妃が帰ったあと、花をいけていた水から神秘的な甘い香りが。それはカプリに自生するガロファノ・シルヴェストロ・カプレーゼ(カーネーションの一種)の香りだとわかった。
時を経て1940年、その当時の修道院長が古文書に書かれた先の伝説を発見。ローマ法王の許しを得て、伝説の香水を再現したのだという。こうして小さな香水製造所Carthusia(修道院の意)が誕生した。
現在もカプリに生息するハーブなどの天然素材のみを使用し、昔ながらの製法で香水を作り続けている。すべての工程が手作業で行われ、完全な限定生産が守られている。男性向けの香りはローズマリー、女性向けの香りはカーネーションがそれぞれベースに用いられている。
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