エリア:コロッセオ、フォロ・ロマーノ周辺 ジャンル: 広場・公園 観光名所・旧跡 街並み・街歩き
観光の特徴: 必見! 歴史・文化 カップル ファミリー マニア 子供連れ シニア グループ・団体フォロ・ロマーノは、東西約300m、南北約100mに渡って存在する古代ローマの中心部「フォルム・ロマヌム(Forum Romanum)」の遺跡です。元々は紀元前6世紀頃から293年にかけて国家の政治・経済の中心地でした。しかしローマ帝国が東西に分裂し、首都機能がラヴェンナに移されると異民族の略奪に曝されるようになります。西ローマ帝国滅亡後は打ち捨てられ土砂の下に埋もれてしまいました。現在の遺跡は大部分が帝政時代以降のものです。19世紀頃からフォロ・ロマーノの発掘が本格的に行われるようになりましたが、帝政時代初期までに開発が繰り返されており 遺構も様々な時代のものが混在しているので発掘調査は難しいものとなっています。
古代ローマではたいていの都市に政治・宗教の中心としてフォルム(英:フォーラムの語源)と呼ばれる広場が置かれていました。けれどもこのフォロ・ロマーノは首都に開設された最初のフォルムであり、最も重要な存在だったのです。ローマでは後に諸皇帝によっていくつかのフォルムが建設されますが、3基のバシリカと元老院議事堂を備えたフォロ・ロマーノはそのなかでも中心的存在として機能し続けていたのです。
フォロ・ロマーノがいつごろからローマ市の中心となったのかははっきりしません。しかし、現在も大小様々な遺跡が残っています。遺跡はウィア・サクラ(聖なる道)に沿って立ち並んでいます。
国家公文書館。紀元前78年に独裁官ルキウス・コルネリウス・スッラによって建立されました。フォルムの西端に位置する建築物で、フォルムのいわば舞台背景の役割を果たしており、同時にカピトリーノの丘にあったユノ・モネタ神殿(造幣局として機能)とユピテル・オプティムス・マキシムス神殿を接続していました。
フォルムの西端に建つ記念門。皇帝セプティミウス・セウェルスのパルティア遠征の戦勝記念として建設され、203年に完成しました。高さ23m、幅25m。白大理石の豪華な彫刻によって装飾されています。
演説をするために凝灰岩で造られた高さ3m、長さ12mの演壇。ロストラとは船首を意味する言葉で、台の周囲に敵船の船首をはめ込んでいたことに由来しています。演壇の脇には「ローマの臍」と、主要都市までの距離を金文字で刻んだ里程票が設置されていました。
アエラリウムとも呼ばれ、共和制から帝政時代にかけて国家宝物庫として機能した神殿です。ムナティウス・プランクスによって紀元前30年頃にも再建されていますが、現在の神殿は497年に再度建設されたもの。
東ローマ帝国の皇帝フォカスによって、608年に建設された記念柱。造営当時は柱の上に皇帝の像が設置されていました。すでに西ローマ帝国は滅びており、フォロ・ロマーノに建設されたローマ帝国による最後の建築物です。
紀元前6年に皇帝アウグストゥスが造営を開始し、皇帝ティベリウスによって6年に完成した神殿。古代ローマの金融の中心地で、度量衡の管理事務所が備えられていました。神殿の基壇の高さは6.7mに達し、ヴォールト天井の倉庫が設けられています。
ローマのすべての竃の火を象徴する神殿。現在の遺構は、205年にセプティミウス・セウェルスによって建造されたもので、フォロ・ロマーノで唯一の円形神殿です。中に祭られる火は絶えず燃やし続けられ、これを管理する女性神官はウェスタの巫女と呼ばれていました。
皇帝アントニヌス・ピウスが、141年に没した皇后大ファウスティナのために捧げた神殿。後にアントニヌス・ピウス自身もここに葬られました。11世紀になると、神殿跡にサン・ロレンツォ・イン・ミランダ聖堂が建設されましたが、1602年に神殿の一部を再建するかたちで教会堂が設計しなおされ、現在のような状態になっています。
女神ウェヌスと女神ローマの神殿。皇帝ハドリアヌスが意図的にギリシア建築に倣った形式で設計したもので、わざわざ小アジアから職人を招集して建設されました。巨大な国家記念建築物である。現在は一部の遺構のみが残っています。
現存するローマ市最古の記念門。ユダヤ戦争の戦勝記念として81年に建立されたものです。高さ15.4m、幅13.5m。
施設名 | Foro Romano |
住所 | Via della Salaria Vecchia, 5/6, Roma |
電話番号 | +39 06 0608 |
入場料 | 12ユーロ(フォロロマーノ・コロッセオ・パラティーノ丘共通・2日間有効) |
営業時間 | <毎日>08:30-16:30 |
アクセス | 地下鉄B線「Colosseo」駅下車、徒歩およそ11分 |
公式サイト | http://archeoroma.beniculturali.it/en/archaeological-site/roman-forum-and-palatine-hill |
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