エリア:サント・クリスト/ マラカナン/ サン・クリスヴァン地区 ジャンル: 広場・公園 観光名所・旧跡 博物館・美術館・劇場
キンタ・ダ・ボア・ヴィスタはリオデジャネイロ市の歴史的重要性を持つ市立公園です。19世紀にブラジル王室の住居であったサン・クリストヴァン宮殿が公園内に位置しています。現在その宮殿はブラジル国立博物館として使われていて、自然史、民族学、考古学のコレクションが収蔵されています。また、王座の間や大使の間、皇后テレサ・クリスティーナの間など、当時のペイントや化粧漆喰の様子を見学することが出来ます。基本的には部屋には何もありませんが、当時使用されていた家具もいくつか展示されています。レンガ造りの新古典主義の宮殿の前には、同じく新古典主義の庭があり、宮殿に続いています。
公園内には、動物園もあります。動物のほかに注目なのが動物園の正門。これは王室が住んでいた当時、イギリスの第2代ノーサンバーランド公ヒュー・パーシーから贈られた美しい装飾を施された門が設置されたもので、宮殿の正面に置かれたものです。
現在の公園はペドロ2世によって1869年に命じられた庭園の再設計によるものです。フランス人造園家オギュスト・グラジオーがこの計画に着手し、人工湖、橋、洞窟、古代神殿の模型といった当時のロマン主義流行にのっとった造型をつくりました。
(写真:トリップアドバイザー提供)
サン・クリストヴァン宮殿は新古典主義建築です。1822年のブラジル帝国樹立後、ペドロ1世は宮殿及び公園の再設計と拡張を続けました。フランス人建築家ピエール・ペーゼラが、新古典主義建築のメイン・ファサード左の塔、宮殿の3階を付け足しました。さらに、宮殿内各部屋の内装を担当したのはイタリア人画家マリオ・ブラガルディです。王座の間や大使の間のトロンプルイユは彼の手によるものです。
(写真:トリップアドバイザー提供)
美しい装飾を施された門は、イギリスの第2代ノーサンバーランド公ヒュー・パーシーから贈られたものです。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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