アロンディガ・デ・グラナディータスは、1797年から1809年にかけて建設された新古典主義のシンプルな建物ですが、ここは歴史の舞台となりました。元々は穀物貯蔵庫として使われましたが、完成後1年後の1810年にメキシコ独立戦争が始まると、スペイン軍の陣地として使用され、イダルゴ神父が率いる2万もの解放軍との激戦が繰り広げられました。スペイン軍はバリケードを張り、中に閉じこもりましたが、解放軍は火を放ち、中にいたスペイン人は煙によって約300人が犠牲になり。この地は解放軍の手に落ちました。この時に活躍したピピラの愛称を持つホセ・レジェス・マルティネスはその功績を称えられ、グアナファトの街を見渡す展望台にはピピラの像が飾られています。
革命のシンボルになったこの地には、イダルゴやその他の英雄など、植民地支配からのメキシコの自由や主権を表す壁画がホセ・チャベス・モラードによって描かれました。この地は歴史的な重要性と共に、メキシコの独立、主権、自由を表す場所として大変意義のある場所です。その歴史を後世にも伝えるため、1958年に地方博物館となりました。
(写真:トリップアドバイザー提供)
革命の記憶を伝える壁画が階段に描かれています。さらに、イダルゴの功績を称え、彼の像や言葉の引用などが記されています。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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