■寿司店を利用する方法

日本には色々なタイプの寿司店があります。注文方法も価格帯も大きく異なるため、どのタイプの寿司店を選ぶかはとても重要です。典型的な3タイプについて、その特性と利用する際のコツをご紹介します。

●​寿司専門店

対面カウンターで寿司職人が客から直接注文を取り、客の目前で寿司を握り提供するタイプの店。日本の伝統的スタイルの寿司専門店であり比較的高価格ですが、高級寿司を味わえるのが特徴です。客が食べたい寿司ネタを自由に選ぶことができる反面、寿司に関する知識が少ない客は何が美味しく、何を注文すべきかの判断が難しいデメリットもあります。食べる内容を寿司職人にお任せする方法もありますが、その際は前もって予算額を伝えるようにしましょう。予想以上の請求額になるのを防ぐためです。

●寿司・和食レストラン

寿司をメインに、うどん・蕎麦・天ぷら等の和食とのセットメニューを提供するタイプの店。メニュー表に価格が記載されているため、予算に応じた内容を決めやすいのがメリットです。単品注文ではなく、数種類の典型的な寿司ネタがセットで提供されるため、寿司に関する知識が少ない方でもバランスよく味わえます。また、天ぷらやカツ丼などの寿司以外の日本食も一緒に味わえるのがこのタイプの店の特徴です。価格的にもお手頃であり、観光客の方が最初に利用する寿司店としてとても便利です。

●回転寿司店

日本で人気があり店舗数が増加中なのが回転寿司店です。皿にのった寿司がテーブル席やカウンター席までベルトコンベアー式に運ばれてきます。現物を目で見て選択できるため、直感的に食べたいと思う寿司ネタを自由に味わえるメリットがあります。100円均一の店もあって比較的低価格なことも人気の理由です。麺類やデザート等の寿司以外のメニューも豊富なため、何を食べようかと考えるだけで楽しめます。店にいる間、あなたを飽きさせることはないでしょう。

■“天ぷら”と“カツ”の違いとは?

かき揚げや海老天に代表される“天ぷら”と、トンカツやメンチカツに代表される“カツ”。いずれも油を使った揚げもの料理ですが、その違いについてご存知ですか?
実はこの両者の違いは“衣”にあります。天ぷらの衣は水、薄力粉、卵でできていますが、カツの衣は水、小麦粉、卵、パン粉でできています。そのため、天ぷらの衣の食感は軽くて柔らかく、エビや野菜等の食材と衣とのハーモニーを味わうことに重点をおいた料理です。
一方のカツは日本の大衆食堂で誕生した料理であり、原則的として衣にパン粉をつけて油揚げした肉料理を意味します。衣で肉汁を閉じ込める効果と同時にサクサクした食感を楽しむことに重点をおいた料理です。

■“すき焼き”を食べる手順について

すき焼きを注文した際、テーブルに鍋、材料、調味料がならぶのを見て、戸惑った外国人の方がいるかもしれません。日本には、客の手で最終調理して味わう料理が割合あって、すき焼きもそのひとつです。店にお願いして最終調理してもらうことが無難ですが、ここではご自分で調理する場合の手順をご紹介します。

【手順】

1. 鍋を強火で熱し、少し煙が出るまで加熱します。
2. 牛の脂身を、鍋全体にたっぷり溶かしつけます。
3. 牛肉を一枚広げ、軽く両面を焼きます。
そこに割り下(液体調味料)とお好みで砂糖を加えて味を調えます。
まずは、香ばしく焼けた牛肉に溶き卵をつけて味わいます。
4. 火の通りにくい白菜とネギなどを軽く炒め、割り下とお好みで砂糖を入れます。
5. 糸蒟蒻・ごぼう・豆腐等を混ざらないように区分し鍋に入れます。
6. 残りの牛肉を入れ、火加減に注意し煮込みすぎないようにしてください。
 牛肉と糸蒟蒻を近くで煮ると、肉が固くなりやすいので離して煮ましょう。
 全体の味が整ったら、溶き卵をつけて味わいます。
7. 肉や野菜の旨みが凝縮した汁に、うどん等を入れるのも一考です。

■“しゃぶしゃぶ”を食べる手順について

すき焼きの場合と同様、しゃぶしゃぶを注文した際にその食べ方で戸惑った方もあることでしょう。ここでは、しゃぶしゃぶを味わうための手順をご紹介します。

【手順】

1. 鍋に7~8割程度の水、出し昆布を入れて火にかけて、だしを取ります。
 ※お店によっては、だしスープを始めから用意している場合もあります。
2. 鍋のだしが沸騰したら、昆布を引き上げてください。
3. 野菜などの煮えにくいものから先に、鍋のだしスープの中へ入れます。
※一度に量をたくさん入れないことが美味しくつくるコツです。
4. 沸騰しただしスープ(70~80℃)に、牛肉を一枚ずつ泳がせるように2~3回くぐらせます。
5. 牛肉が薄桃色ぐらいになれば、最も美味しい状態です。
  お好みによってポン酢醤油やゴマだれをつけて、お肉と野菜を味わいます。
※この間も丁寧に灰汁を取ることが美味しくいただくコツです。
6. 肉と野菜の旨みが凝縮しただしスープにご飯を入れてポン酢と塩で味を調え、卵を割り入れて雑炊にするのも一考です。刻み海苔等の薬味をのせても美味です。

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