シンガポールの交通

■東京23区程の大きさのシンガポールだが、交通機関は大変発展していて旅行者にも便利な乗り物である。車の価格、税金を高く設定し、その分国民の大半が公共の交通機関を毎日利用している。それでも中心部では渋滞も起きるほど、一般家庭にも車は普及しているし、タクシーの数は多く、高級車もしばし見かける。

■旅行者向けSingapore Tourlist Passシンガポール・ツーリスト・パスもある。

EZ-Link Card イージー・リンク・カード

■日本のSuica,Pasmoなどと同じ機能の電車、バス、共に使えるプリペイドの電子マネーカード。都度毎に買う電車の切符や現金払いのバスの乗車よりも距離の計算方法、乗り換えに割安になっている。
■価格は初回が$12であり、カードの代金$5を引いた$7分が使える。
購入場所は地下鉄チャンギ空港駅をはじめ、駅窓口で販売している。
■地下鉄、バスは身長90センチ以下の子供は無料。90センチ以上で7歳未満の子供には子供用のEZ-LinkCardが買えるので年齢証明のパスポートを持参すること。
7歳以上の子供は大人料金となるのでご注意を。
■カードに料金を加算して(トップアップ)繰り返し使えること、カード代金の$5は戻ってこないがそれ以外の残高は返却してもらえるので、毎回切符を現金で買う手間を考えても使う価値はある。
■また、セブンイレブン、スーパーマーケット、フードコート、レストランなどEZ-LinkCardで支払いができるお店が続々と増えているので滞在日数の少ない旅行者にも利用する機会は多い。
 

The Singapore Tourist Pass シンガポール・ツーリスト・パス

■旅行者向けの地下鉄MRTとバスの乗り放題券。
MRTチャンギ空港をはじめ、シティ・ホール、オーチャード駅など主要駅の構内で販売されている。
料金はそれぞれ$10のデポジット(返却可能)が含まれ、1日券$20、2日券$26、3日券$30。購入から5日以内に駅窓口に返却すればデポジットは戻ってくる。

MRTエム・アール・ティー(Mass Rapid Tramsit )

■MRTと呼ばれる地下鉄(地下を走るのは市内中心部でそれ以外は高架を走る)。車内は冷房が効いていて清潔な環境。早朝から深夜まで時間帯により異なるが2-10分間隔で走っている。渋滞もなく、シンガポール島内をくまなく走っているので旅行者にも便利な乗り物。
■MRTには東西線(EastWestLine)、南北線(NorthSouthLine)、東北線(NorthEastLine)、サークル線(CircleLine)、ダウンタウン線(DowntownLine)及び空港線(AirportLine)があり、それぞれ主要駅では乗換えができる。
路線図には線が色分け表示されているので、この色を目安に駅を覚えるとわかりやすい。
■乗り方は1回毎に現金で買うStandardTicketスタンダード・チケットとEZ-LinkCardを使う方法がある(EZ-LinkCardの項目を参照)
■スタンダード・チケットとは6回の乗車に使えるカード式の切符で乗る度にカードに料金を加算していく。初回のカード購入時に¢10のデポジットが’加算されるが3回目の乗車時に運賃から¢10引かれて返金される計算になり、6回目の乗車時には¢10の割引になる。スタンダート・チケットには子供料金がない。
■料金は距離により異なり、EZ-LinkCardを使うと¢73-$2.18。スタンダードチケットだと¢73のところが$1.1かかる。
■身長90センチ以下の子供は無料。改札機そばに身長を測る物差しがあり、そちらを参照に。
■改札機はそれぞれのカードの場合も改札機上部にあるセンサーにかざし、改札機通路が開く。目的駅で降りる時も同様。

LRTエル・アール・ティー(Light Rapid Transit)

■LRTはMRTの駅から枝分かれした支線のことでニュータウンの住宅街を1-2両の小型車両で走っている。チケットはMRTと共通のものになる。

バスBus

■バスもシンガポール島内をくまなく走り、バス・インターチェンジと呼ばれるバス乗り場が集合した主要なバス亭もあり、乗り継ぎをすることができる。
MRT同様に早朝から深夜まで走っている。
行き先はバス正面、横のバス番号、及び英語表示の行き先を確認すること。
■バス会社はSBSTransitヱスビーエス・トランジットとSMRTBusエス・エムアールティー・バスがあり、都度毎に現金を払って乗車するか(おつりが出ないので注意)、MRT同様にEZ-LinkCardが使える。
乗り継ぎにバス会社が変わっても問題はない。
■MRT同様に冷房が効いていて、1両バス、2階建て、2両がつながったバスなどさまざま。
■料金は距離によって異なり、$1.1から$2.2の幅がある。
■子供料金はMRT同様に身長90センチ以下の場合は無料。

タクシーTaxi

■シンガポールのタクシーはよほど悪質な運転手でない限り、メーター制が普通であり、言い値で交渉をするアジア諸国よりも安全に乗れるタクシーである。
■シンガポール人も気軽に利用するタクシーはショッピングセンターそばのタクシースタンドやホテル、一般道路でも手を挙げて乗ることができる。まれに、帰宅途中のタクシーや行き先の方向を限定しているタクシーなどもある。
オーチャードロードなどの中央商業地区では車の渋滞もあり、バス停も多いゆえ流しのタクシーが路上で止まってくれないケースがあるので列が長くても最寄のタクシースタンドに並ぶ必要があるので「空車なのに止まってくれない!」と憤慨しないように。
■運転手、乗客共にシートベルト着用が義務付けられてるので注意しよう。
■主なタクシー会社はPremier taxies,Yellow Top,Trans Cab, SMRT Taxi,Comfort Transportation, City Cab など。
■料金はメーター制で初乗り$3からだが、ERPイーアールピー(Electronic Road Pricing:日本の高速道路ETCと同じようなシステム)のゲート内にある市街地での加算、時間帯割り増し、空港、マリーナ地区、リゾート・ワールド・セントーサなどの主要観光地から乗車の追加料金などがあり、距離にかかわらず想像以上にかかる場合もあるので注意。
■空車のタクシーは車の上部表示灯が点灯している。「HIRED」や「on call]の表示が出ている場合は乗車できない。
■料金の目安としてチャンギ空港からシティ・ホール、マリーナ・エリアへは$25前後、オーチャード・ロードへは$30前後。
オーチャード・ロードからシティ・ホール、マリーナ・エリア、ブギス方面へは$7前後、東部イーストエリアへは$15前後、西部ジュロン方面へは$20前後。

レンタカーRent-a-Car

■シンガポールは先にも述べた通り、自動車の価格、税金が高く、政府が公共の交通機関を利用するように政策を進めているゆえ、レンタカーでの観光、というのは金額面ではあまりお勧めできない。ERPシステムが複雑であり、道路が狭く入り込んだ所も多く、一般に日本よりも運転が荒いドライバーが多い、と言われているのも理由。
郊外への観光にもタクシーを利用したほうが安上がりになる。
■レンタカーは21歳以上で国際運転免許書を持っているドライバーに限られる。車線、ハンドルは日本と同じだが標識は全て英語。
HertzやAvisなどの大手レンタカー会社がある。
料金はオートマ車で1日$130あたりからかかる。

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