ポーランド~Poland

隣国にはドイツ、リトアニア、ウクライナ、チェコ、バルト海に面している「ポーランド」現在は中欧に区分され、敬虔なカトリック教徒の国として知られています。

ポーランドといえばよく分割されたり何かと苦労の絶えない国家として有名です。しかしそんなポーランドも、かつてはポーランド・リトアニア連合として、ハプスブルク帝国やオスマン帝国と並ぶ、欧州屈指の強国でした。
ポーランドはこれまでに幾度となく国がなくなる運命をたどっているこの国だからこそ素敵な伝統が今でも大切に守られ続けています。社会主義から民主主義へ変わったこともあり、そんな時代を乗り越えてきたことを感じることのできる建物があります。また、第二次世界大戦によってワルシャワの街がほとんど破壊されてしまったことでも有名です。しかしその後、ワルシャワ市民によって写真や絵を元に忠実に再現・修復されました。
また、「ポーランド」は「平原」という意味でその名の通り、森や湖など手つかずの美しい自然が多く残されています。美味しいポーランド料理、可愛いポーランド雑貨、美しい街並みや建物、そして雄大な自然の中で癒されて素敵な時間を過ごすことのできる魅力的な国です。

★☆おすすめエリア・見どころ☆★

ワルシャワ~Warsaw

ワルシャワは1596年にクラクフから遷都して以来、ポーランドの首都として発展を遂げてきました。
ポーランドを占領していたドイツ、オーストリアは第一次世界大戦で敗戦国となり、また第一次世界大戦中に社会主義革命が起こったロシアでは、ソビエト連邦が成立していました。敗戦国に対して制裁的で、社会主義への強い警戒を抱いていたパリ講和会議において、ポーランドの独立が承認され、ワルシャワは再びポーランドの首都と定められました。
そして第二次世界大戦末期、ドイツ軍の爆撃によってワルシャワの街は殆ど俳諧されてしまいました。しかし戦争で破壊されてしまった建物や街を写真や絵などを元に忠実に再現し、ワルシャワ市民の手で修復されました。その再現性は本当に素晴らしく、「レンガのひび割れ一つに至るまで」忠実に再現されているといわれています。そのワルシャワ歴史地区は、世界中にある世界遺産の中でも極めて例外的でワルシャワ市民の「不屈の熱意」が評価されて世界遺産登録が決まった唯一の史跡群として知られています。

ワルシャワの街には「旧王宮」、「チャプスキ宮殿」、「聖十字架教会」など多くの人気観光スポットが点在しています。また、ショパンに関する観光スポットも多くあるので音楽好きが集まる場所でもあります。ワジェンキ公園では夏期の間、日曜日にショパンのコンサートが開かれ人気を集めています♪

【ワジェンキ公園】
ワジェンキ公園はポーランド・ワルシャワ市内、中心部よりやや東側に位置する公園です。ポーランド最後の王、ポニャトフスキーがここにワジェンキ宮殿を建造したため、そのまま公園名になりました。
敷地面積は76万m2もあり、植物園や劇場があって、ヨーロッパでも美しい公園として知られています。ショパン像は、バラ庭園に囲まれ、この公園のシンボル的存在と言われています。夏の間、日曜日に開かれるショパン・コンサートが有名です。

【文化科学宮殿】
文化科学宮殿は、ポーランドの首都ワルシャワにある摩天楼です。2006年現在、世界で164番目に高い高層建築物として知られています。
このスターリン様式の建築は、スターリンによってポーランドに贈与という形式で建設されました。1952年起工、4年後の1956年に完成しました。高さ234.5m、総床面積12万4000平方メール、部屋数3288もある37階建ての高層ビルで、ワルシャワのどこからでも見えるランドマーク的な存在です。

【聖十字架教会】
この教会は17世紀の終わりにユゼフ・べロッティの設計で建てられましたが、2つの塔を持つファザードはユゼフ・フォンタナとヤクブ・フォンタナによってつくられました。
下の階にはお墓があり、上の階にはたくさんのポーランドの著名人の墓碑銘や追悼文が飾られています。この教会はショパン一家が通っていた教会として有名で、ショパンの心臓が入った壺が安置されました。第二次世界大戦で教会は半壊し、ショパンの心臓も持ち出されたましたが、戦後に再建され1945年10月17日の命日に聖十字架教会に戻されました。現在ショパンの心臓は本堂左手の石柱の下に埋められていて、音楽ファンの訪問が絶えません!

【ショパン博物館】
ショパン博物館は2010年のショパン生誕200周年に合わせ、約2年間の改装工事を経てリニューアルオープンしました。マルチメディアやタッチ・パネルを多用し、音楽家の伝記博物館というよりは科学技術センターのような、斬新で近未来的な博物館になっています☆展示室は全部で15室あり、それぞれがテーマごとに分類されとても見やすく展示されています。
地下ではショパンの音楽を聴けるスペースになっており好きなだけショパンの音楽を楽しむことができます!

【ワルシャワ蜂起博物館】
ワルシャワ蜂起博物館は祖国ポーランドの自由のために戦った人々を記念するため、2004年のワルシャワ蜂起60周年に開館した博物館です。10月2日のオープニングには、蜂起に参加した市民、軍人はじめお年寄りから若者まで約8000人が参加しました。博物館はワルシャワ市内を走っているトラム、1908年に路面電車に供給する発電所が設置された跡地に作られています。この場所は1939年、次いでワルシャワ蜂起があった1944年にドイツ、ナチス・ドイツの破壊行為でダメージを受けています。
ワルシャワ蜂起当時の市民の暮らしについてや戦いについてを知ることができる博物館で中には写真・映像や地図、当時の生活用品や戦闘機など、様々な手法で展示されています。

★☆★ワルシャワのおすすめイベント★☆★

・ベートーベン・イースター・フェスティバル【3-4月ごろ】
ベートーベンを追悼するこのイースター・フェスティバルは、ヨーロッパの文化イベントの中でも重要な行事の1つとなっています。

・モーツァルト・フェスティバル【6-7月ごろ】
毎年6月15日から7月26日ごろまで開催されているワルシャワ室内歌劇場主催のオペラの祭典です。メイン会場となるワルシャワ室内歌劇場では、客席数160の小さな劇場でモーツァルトの全舞台作品が毎日日替わりで上演されています。


クラクフ~Krakow

ポーランドでは珍しく第二次世界大戦の戦災を免れ、中世そのままの街並みが今でも残されている街「クラクフ」。クラクフはポーランド王国の最盛期だった1386年から1572年のヤギェウォ王朝の時代に、首都として現在の偉容を整えられた街です。16世紀後半にヤギェウォ朝が断絶すると、ワルシャワが勢力を拡大し、1596年には首都機能がクラクフからワルシャワに移りました。その後1611年にワルシャワが正式に首都となりました。
クラクフには現在でも古い建築物が多く残っており、1978年に旧市街がユネスコ世界遺産に登録されました。

クラクフの街の中心には1辺200メートル、ヨーロッパ最大の広場ネク・グウヴヌィRynek Główny(中央広場)があります。ここは人々が行き交う場所であり、出会いの場、そして待ち合わせの場となっており毎日多くの人で賑わっています。周辺には可愛いカフェ・レストランや鮮やかな花々があふれる屋台、お土産屋さんなどが並んでいます♪また、広場の中には「織物会館」、「聖ヴォイチェフ教会」、「聖マリア教会」などの観光スポットもあります。

また、クラクフにはかつて多くのユダヤ人が住んでいたこともありユダヤ寺院やユダヤ人墓地のほかに、ユダヤ人街にかつてあった店構えを再現した一角や、ユダヤ料理店、ホテルなどが並び、独特の雰囲気を感じることができます。

一言で語り尽くせない魅力を持った街クラクフ!それに魅かれてポーランドに来るたびにこの街を素通りできないリピーターも多くいるほど美しい街です。

【ヴァヴェル城】
ヴィスワ川のほとりに建つ、かつてポーランド国王が居城として使用していた城。場内に大聖堂、旧王宮、大聖堂博物館などの博物館といったようにいくつかの観光施設があり、それぞれ入るごとに別途料金がかかります(なお、施設によっては1日の入場者数を制限しているところもあり、そのような施設は「早い者勝ち」となる)。ちなみに、城郭内を歩くのは無料。また、場内のツーリスト・サービスオフィスに頼めば、有料でガイドツアーも行っています(まわる施設の数によって値段が変わる。詳細はウェブサイトを参照)。

【中央広場】
旧市街の中心である中央広場は、ヨーロッパでは最大級の広場で、総面積は約4万㎡。広場の付近にはレストランやカフェが並び、現地の人々や観光客でにぎわっている。中央市場広場とも呼ばれている。

【チャルトリスキ美術館】
フロリアンスカ門を入って右手奥にある美術館。全体にこじんまりとした美術館だが、世界に3枚しかないとされるレオナルド・ダ・ヴィンチ作の油絵ポートレートの1つ、「白貂(てん)を抱く貴婦人」があることで知られている。

【ヤギェウォ大学】
1364年にカジミェシュ3世により創建された、ポーランド最古の大学。地動説を唱えたニコラウス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus、Mikołaj Kopernik)や元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(Jan Paweł II)はOB。日本語学科は学生に人気。構内にあるコレギウム・マイウス(Collegium Maius)は15世紀のゴシック様式を今に伝える貴重な建物。自然科学や歴史、薬学に関する7つの博物館もある。毎時ちょうどに見られるからくり時計は観光客でいっぱい。以下の記載はコレギウム・マイウスのもの。ヤゲウォ大学と表記しているものもある。

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