セーヌ(La seine)川は、全長約780kmのフランスを流れる河川です。
フランス国内においては、ロワール川1,012kmに続いて2位の長さになります。
川の基点はディジョンの北西部。パリを抜け、ノルマンディ地方のセーヌ湾に合流します。
パリは、セーヌ川の中洲にある「シテ島」から発展した町です。ノートルダム寺院、ルーブル美術館などなど、現在に残る数々の観光名所は軒並みセーヌ河岸に位置し、パリがセーヌとともにその栄華を築いてきたことは言うまでもありません。
現在、パリ市内に属するセーヌ川には37の橋がかけられています。
Pont neuf(ポンヌフ、新しい橋)は、左岸-シテ島の先端-右岸にと3点を結ぶ16世紀にかけられたパリ最古の橋です。
Pont des art(ポンデザール、芸術橋)は、1804年ルーブル美術館前にかけられたパリで最初の金属製の橋で、現在橋の手すりには数え切れないほどの南京錠が!?
カップルでこの橋を訪れ、南京錠をかけて鍵をセーヌ川に捨てれば「永遠の愛が約束される」という逸話から、この橋を訪れるカップルは後を絶ちません。
パリで一番豪華といわれるのはPont Alexandre III(ポンアレクサンドルⅢ、アレクサンドル三世の橋)。Pont de l'Alma(ポンダルマ、アルマ橋)の北側にアメリカからフランスへ送られた「自由の炎」というオブジェがあります。1997年にダイアナ元妃がこのすぐ近くで事故死されてからは、事実上ダイアナ元妃追悼モニュメントとされています。
このように、橋ひとつひとつにそれぞれの歴史とエピソードが残っています。
セーヌ川河岸をゆったり、気ままに散策するのは、パリ市民の週末の楽しみの一つでもあります。
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