国内の交通

フランス国内の移動には鉄道や飛行機、長距離バス、レンタカーなどさまざまな選択肢があります。短時間で行きたいならもちろん飛行機がいいでしょう。パリにはシャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の2つの玄関口があり、長距離の直行便やヨーロッパの主要都市と結ぶ便が発着するのはシャルル・ド・ゴール空港、ヨーロッパ域内、中近東、アフリカ、カリブ方面へのフライトが就航しているのがオルリー空港となります。
ゆったりとした日程があり旅費も節約したいならバスや鉄道がおすすめです。フランス国鉄「SNCF(エスエヌセーセフ)」が、パリを中心として放射線状に整備されているので、フランスのほとんどが網羅されています。長距離移動の場合、日程が決めれば超特急列車TGV(テージェーヴェー)や寝台車Wagon-Litなどを早めに予約するといいでしょう。ロンドンとパリ、ブリュッセルを結ぶ国際高速列車Eurostar(ユーロスター)の最高時速300kmも一度は味わってみたいものです。

自由度を重視するならレンタカーがおすすめ。

空港や主要国鉄駅構内にカウンターがあります。21歳以上で1年以上の運転歴があり、国際免許証と日本の運転免許証、パスポートがあれば借りられます。支払いはクレジットカード、T/C、現金と何でも払えますが、保証金を要求されるのでクレジットカード払いが便利。フランスは右側通行で、車は左ハンドル。パリ中心地は運転が荒いので気を付けましょう。

「SNCFの種類」

超特急列車TGV

時速320kmのTGV(テージェーヴェー)は、全国の主要都市間を短時間で結びます。完全予約制なので、移動の日程が決まればはやめに切符の手配を済ませましょう。

特急Rapide

TGVと比べて停車駅が多いので地方都市への移動手段をして利用されます。価格がお手頃な自由席もあり、急な時にも気軽に使えて便利。

急行Express

特急よりもさらに区間が短く小回りがきくので、近郊の都市や街にはこれを利用します。

寝台車Wagon-Lit

個室の寝台車はVoiture-Lit、バッグパッカーなどに人気の簡易寝台車Couchettes(クシェット)があります。夜に乗って早朝に着くパターンが多いので、移動時間の短縮やホテル代を節約したいときにおすすめです。

Eurostar

ユーロトンネルの開通により、陸路でドーバー海峡横断が可能に。ユーロスターはロンドンとパリ、ベルギーのブリュッセルを結び、最高時速は300kmほど。パリからロンドンは2時間45分ほどで着きます。

「フランス国鉄SNCFの切符の買い方」

主要駅にはその駅に発着する列車の時刻が書かれた時刻表Horaires(オレール)が置いてあります。またホームページでも検索することができるので、切符購入の前にまずは時刻表で調べましょう。

「SNCFパリからの主な行き先と出発駅」

Gare de L’Est(東駅)→フランス東部、シャンパーニュ地方、ドイツ、スイス、オーストリア
Gare de Nord(北駅)→イルドフランス北部、イギリス、オランダ、ベルギー、ドイツ
Gare de Montparnasse(モンパルナス駅)→シャルトル、ロワール地方、ブルターニュ地方、ル・マン、トゥール、ナント、ボルドー
Gare St-Lazare(サン・ラザール駅)→ヴェルサイユ、ノルマンディ地方、ルーアン、カン、シェルブール
Gare d’Austerlitz(オステルリッツ駅)→オルレアン、フランス南西部、スペイン、ポルトガル、南仏行きの夜行
Gare de Lyon(リヨン駅)→南フランス地方、ブルゴーニュ地方、リヨン、マルセイユ、スイス、イタリア、ギリシア
Gare de Bercy(ベルシー駅)→イタリア方面の夜行、ブルゴーニュ地方の急行

※写真はモンパルナス駅

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