ミラノのポルタ・ジェノヴァ駅からミラノ・モルターラ線の普通電車にのって、アッビアテグラッソ駅までおおよそ20分(片道2,75ユーロ)。

駅から北（駅から出たら右）へ向かいます。250メートル歩きますと、アッビアテグラッソのヴィスコンテオ城に着きます。1200年代に建てられたこの砦はヴィスコンティ家とスフォルツァ家によってルネサンス君主が住む美しい別荘にかわりました。その後ロンバルディア州を支配していたスペインが1668年に城の撤去を命じましたが、幸い建物の中心部が残されました。現在、アッビアテグラッソ市営図書館になっていますが、無料で見学出来ます。おすすめのスポットは中のフレスコ画とルネサンス時代の囚人（東等は牢屋として使われた時期があります）がのこした「落書きの部屋」。
※アクセスは無料です。月・火・木・金：9時～19時；水・土：14時～19時;休館日：日曜日

お城からカントゥ－通りを西に向かって歩きますと、すぐアッビアテグラッソのチェントロ・スト－リコ（歴史地区）に入ります。この町のお店の中で、1番のお薦めはBESUSCHIOというカフェ&パスティッチェリアです。マルコーニ広場の柱廊下にあって、伝統と格式ある店構えが歴史を物語っています。中に入ってまず目を惹くのは色鮮やかなケーキです。外国で見た目の綺麗さに食べてみてがっかりという事を経験する人も多いと思いますが、この店のケーキはどれを食べても繊細で上品な味は、日本人のグルメをおどろかせるでしょう。
特にイタリアに行って食べてほしいドルチェは、ピスタチオのものです。この店にもピスタチオとカシスのトルティーナは、日本では食べることができないレベルの高い味わい。もちろん、ケーキだけではなくて、１７０年前からの看板メニュー、エスプレッソ・コーヒーも是非お試しください。
また、この店の周りには、FURLAやプリマ・クラッセ、コッチネッレなどのカバンのお店（MENDINO、マルコーニ広場 61番）や，STEFANELなどがあり、免税で販売してくれます。また、フィレンツェに行かないと手に入らないような皮製品の店など小さいながらもぎゅっと良い店が集まっており、ウィンドウショッピングにも楽しむことが出来ます。
※http://www.mendino.it/?p=16
※www.pasticceriabesuschio.it/‎

ショッピングの後、近くにある聖マリア・ヌオーヴァ聖堂も大変価値のある建物です。ヴィスコンティ家とスフォルツァ家の公爵の洗礼式はこの教会で行われたと言われています。聖堂は1380年代の建物ですが、現在の形はルネサンス時代の名建築家ブラマンテの設計によるものです。とくに有名なのはルネサンス様式の中庭（柱廊）とこれに面する内門。この門はロンバルディア州におけるブラマンテの最後の名作として知られています。教会の中は18世紀から19世紀にかけてバロックとネオクラッシック様式で大きく改装されました。
※見学は毎日7時30分～12時；15時～19時の間、可能です。