ブレラ美術館はブレラ地区(ブレラは荒地という意味です)から名をとって、ミラノの一番有名な美術館です。ブレラ絵画館(PINACOTECA)とも呼ばれます。
ブレラ美術学院の生徒に必要な勉強材料として美術品の収集が1770年代にスタートしました。大きくなったコレクションが1809年に絵画館となり、そしてその貢献者でもあるナポレオンの誕生日を記念に開館しました。20世紀はじめの「ブレラ友の会」の活動によって有名なアーティストの傑作を買うことが出来て、コレクションがさらに広がりました。第二次世界戦の困難を経て、戦後に再開されました。
美術館の素敵な建物はもともとイエス会の大学として建てられましたが、1773年の会の禁止に伴って、ミラノ市立の美術学院(ACCADEMIA)となりました。その設計はパヴィア大学やミラノのスカラ座などを作った建築家G.ピエルマリーニのもので、当時流行っていた新古典様式にしたがいます。中庭の真ん中に立っているのは、彫刻家A.カノーヴァがデザインした「ナポレオン像」です。
美術館は時代や様式によって38個の部屋に分かれます。もっとも著名な傑作はラッファエッロの「聖母の婚礼」、マンテニャの「死せるキリスト」とカラヴァッジョの「エマウスの晩餐」ですが、ほかにはG.ベッリーニ、ピエロ・デラ・フランチェスカやレンブラントなどをはじめ、数え切れないほどの美しい絵画が保管されています。
ブレラ美術館(PINACOTECA DI BRERA) | |
火曜~日曜:8時30分~18時40分 | |
普通入場料 | 6ユーロ |
特別入場料(18歳未満、65歳以上) | 3ユーロ |
オーディオガイド(英、仏、西、独) | +5ユーロ |
※インターネット予約も可能です |
地下鉄M2ランツァ駅(LANZA)かM3モンテナポレオーネ駅(MONTENAPOLEONE)。トラム1-4-12-14-27とバス61番(ブレラ)。
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