ミラノ・ショッピングの名通り、トリノ通りの脇道に隠れるこの小さな宝物を紹介したいと思います。
1242年にある若者が祈祷用の小礼拝堂に飾ってあった聖母マリアの絵に悪戯しようと思ってナイフでさしましたが、次の瞬間絵から人間の血のようなものが流れ出しました。若者の叫び声に駆けつけた近所の人々が聖母マリア像から出ている血の奇跡に気がついて、その小さな絵を大切な聖遺物として崇拝しはじめました。1470年代に絵を保管するために、もっと大きな教会の建設がスタートしました。当時の一流建築家D.ブラメンテが設計を担って、ミラノでほかに例を見ない素敵なルネサンス様式の建物を作りました。
とくに有名なのは、アプス(祭壇の後ろにある半円形の部分)がもっと深く見えるように作られた目の錯覚です。祭壇の聖母マリア像とロンバルディア州のルネサンスを代表するアーティストA.フォンドゥリの「死せるキリスト」の土像も見どころです。
聖サーティロの聖母マリア教会(CHIESA DI SANTA MARIA PRESSO SAN SATIRO) | |
火曜~土曜:9時30分~17時30分 日曜:14時~17時30分 | |
入場料 | 無料 |
地下鉄M1とM3線、ドゥオモ駅 (DUOMO)からトリノ通り方面へ徒歩3分(250m)。
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