4世紀後半に建設されたミラノの一番古い教会です。周辺の土を使った煉瓦と古代神殿の柱などを材料に、聖アンブロージョによって古代キリスト教殉教者たちのお墓の上に建てられました。ミラノの守護聖人でもあるこのアンブロージョというのはもともとローマ帝国の官僚でしたが、自分の富を捨て、キリスト教に入信しました。ミラノ主教になったアンブロージョが当時のローマ皇帝と言い争い、キリスト教を政治から独立させたという偉大な人物です。
現在の聖堂の形はおおよそ1000年前のロマネスク様式で、一般に想像出来る教会と異なる建物です。ファセードが道や広場ではなく、珍しく中庭に面していますし、鐘の塔がなんと2つもあります。ほかに4世紀に作られた金色のモザイク、地下聖堂と入り口の右側にある青銅の蛇が見どころです。こちらはモーゼが作ったものと言われていて、現在置かれている柱から降りたらこの世が終わるというおそろしい伝説があります。
聖アンブロージョ聖堂(BASILICA Di SANT'AMBROGIO) | |
月曜~土曜:10時~12時/14時30分~18時 日曜:15時~17時 | |
入場料 | 無料 |
地下鉄M2線、サンタンブロージョ駅 (SANT'AMBROGIO)。または、ATMバス50、58、94番
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