アマルフィ海岸の起点をソレントとしたとき、次の町がポジターノ。断崖沿いにはうようにして建ち並ぶ色とりどりの建物に目を奪われる。その中程にそびえるのが、サンタ・マリア・アッスンタ教会。マヨルカ焼きのクーポラが、ひと際目を引く。ポジターノの町のシンボルだ。
町の歴史は古く、ローマ時代に遡る。中世には、海洋共和国アマルフィの一部として大繁栄を成しとげた。そして16〜17世紀には、絹や香辛料の輸出国として、栄華を極める。今は、イタリア屈指の高級リゾート地として名を馳せ、ヴァカンスシーズンには世界中のセレブたちがやってくる小さな町だ。
細い路地には、密かな人気を誇るポジターノのリゾートウエアや、特産物のレモンを使った製品を売る店が並ぶ。そんな店を覗きながら坂を上り、ふと眼下を見下ろせば、そこには絶景が広がっているはずだ。
【ソレントから】
ソレント駅からアマルフィ行きバス(チケットは駅1階の売店で購入)でChiesa Nuova(キエーザ・ヌオーヴァ)、あるいはSponda(スポンダ)停留所まで。(所要時間:約1時間20分)
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