「ネゲヴ砂漠の香の道と都市群」として、2005年に他の3つの都市遺跡とともに世界遺産登録されているアヴダット。
紀元前3世紀ごろから、ペトラとガザを結んでいた交易路に沿って移動していたナバテア人の季節限定の野営地の街の遺跡である。
地震で町が壊滅する西暦7世紀初頭まで住み続けていたという。
交易が3世紀初頭から停止した時期などは、農業やワイン生産に注力し、広大な段々畑と水路が一帯に張り巡らされ、冬の降雨によって地表を流れる水を集めるなど工夫が凝らされていた。
ワインは神殿に奉納されるほど品質が高かったとも言われている。
遺跡は教会や洗礼所、ローマ式の浴場などの跡も確認でき、当時の暮らしの面影が残る。
遺跡は丘の上にあり、砂漠の眺めも楽しめ、丘の麓にはビジターセンターがあり、ビデオで概要を学べるようにもなっている。
荒涼とした砂漠の丘に人々の生活があったことが感慨深く感じられるスポットだ。
■入場時間:(4月~9月)8:00~17:00、(10月~3月)8:00~16:00。金曜と祝日前は上記より1時間早く閉場。入場は閉場の1時間前まで。
■休日:無休
■入場料:29NIS。エン・アヴダット国立公園と共通46NIS。
■行き方:ベエル・シェバからバス65などで所要約50分。
Photos by Jean & Nathalie http://www.flickr.com/photos/jries/, TomashDevenishek http://www.flickr.com/photos/04deveni/
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