ギリシャ神話の神々

浮気症のゼウス、嫉妬深いヘラ、潔癖症のアルテミス…。彼らは神々でありながらも、まるで人間ドラマを演じているよう。ここでは、ギリシャ神話の主な登場人物、オリンポス12神の中からピックアップして紹介します。旅の前に、ギリシャ神話の神々、そして英雄達について少し調べていけば、ギリシャの旅はぐんと楽しくなること間違いない。

ゼウス

オリンポス12神の最高神。天候を操り雷電を武器とする全知全能の神で、父であるクロノスを倒して王座に就きました。正義感あふれるオリンポス最強の神として描かれるのと同時に、女神たちや人間の女たちに次々手を出す浮気性の性格もよく知られています。

ヘラ

ゼウスの妻であり、実の姉でもある。大変嫉妬深く、また執念深いため、ゼウスの浮気が発覚するとその相手の女たち、またその子供に対して様々な報復を与えます。そんな彼女が「結婚を司る女神」とされているのも面白い。

アテナ

知恵と戦いの女神、アテナ。父ゼウスの頭から、全身に甲冑をまとった姿で誕生しました。アテネの支配権をめぐるポセイドンとの争いでは、オリーブの木を作り出し人間たちに与えたことを評価され、勝利しました。

アルテミス

狩猟と純潔の女神で、弓矢を背負った姿で描かれます。男嫌いの神であり、彼女の水浴姿を見てしまったアクタイオンを鹿の姿に変え、犬に襲わせて殺してしまった逸話などは有名。太陽の神アポロンとは双子の兄妹。

ディオニソス

ゼウスとテーバイの王女セメレーの間に生まれたディオニソス。ゼウスの浮気相手の子であることから、生まれて間もなくヘラに追われて放浪生活を余儀なくされます。ブドウの栽培とワインの醸造を学び、人々に伝えたことでも有名で、作品で描かれる際には頭にブドウのツルの冠をつけていることが多い。

アフロディテ

愛と美と性を司る女神アフロディテ。人々に恋をさせることを仕事とし、自身も多くの人物と恋愛関係を持ちました。赤ん坊姿の息子のエロスを連れていることも多い。美に関してプライドが高く、ヘラやアテナとの器量比べで勝利するものの、これが発端でトロイア戦争が起こってしまいます。
photo by Tilemahos Efthimiadis

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