寺院を守る神秘的な動物たち

シェムリアップの遺跡には不思議な動物たちの彫刻があります。これは神秘的な遺跡がある為に重要な存在です。このページではその存在の一つ一つを解説しています。きっと、これを知れば観光もより楽しくなるでしょう。

ナーガ

神話の蛇は人間に友好的です。ナーガはインド神話を起原にもち、5つまたは7つの頭を持つコブラの姿をしています。もしくはコブラの頭を持つ人間で描かれることもあります。

ナーガは仏教の守護神であり、カンボジアの神話や伝説では水、海、湖、噴水の守護神でもあります。
ここでは橋が天と地を結ぶと信じられている為、多くの寺院の土手にそのレリーフを見つけることができるでしょう。アンコール・ワットやバイヨンなどで確認できます。

ちなみに、あのカンボジアの伝統舞踏である「アプサラダンス」もナーガの動きを表していると言われています。

ガルーダ

熱を放出し、炎のように輝く神話上の大きな鳥。インド神話に登場するもので、太陽が起原であると言われています。体は人間の形をしていて、金と赤の色をした翼、くちばし、鷹の爪を持っています。

ちなみに、ガルーダはヴィシュヌという神のヴァーハナ(乗り物)です。ナーガとは敵対関係があります。

ガルーダは大抵の遺跡で見ることが可能ですが、プリヤ・カーンの東塔に描かれたガルーダとナーガは特に美しくおすすめです。

マカラ

インド神話に登場する怪魚。これは水の神ヴァルナの乗り物です。像のような鼻、とぐろを巻く尾を持っていますが、イルカやサメ、ワニの類ともされています。

マカラは水、海、湖、川を操る能力があり、崇拝の対象となっています。
バンテアイ・スレイにあるマカラの彫刻は特に美しいです。

カラ(キールティムカ)

貪欲なモンスター。もしくは”食いしん坊のモンスター”として知られています。カラは自分自身の体を食べ、現在の顔だけの姿になったそうです。大抵は顔のみか、顔に腕が付いた姿で表現されています。しばしばマカラと共に刻まれることが多いようです。

元々はインド神話のものですが、カンボジアではより人気があり、大抵は寺院のゲートなどの装飾に使われています。

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