バルセロナの交通手段

バルセロナは小さい街なので、基本的にはすべて地下鉄で回ることが出来ます。その他に、モンセラットやコロニア・グエルなどの少し遠出の際に利用するカタルーニャ鉄道(FGC)や、街の隅々を走り、終電がなくなった後にも運航するバス、近未来的な路面電車のトラム(TRAM)などがあります。
メトロをよく利用される方や、何人かで利用する場合はT-10という10回券がおススメです。10回使えて9.80ユーロ(2013年10月現在)と1枚券よりお得で、さらに複数人で使うこともできます。
市内だけならゾーン1の範囲なので、回数券などをそのままご利用いただけます。1枚の切符で、1時間15分以内は乗り換え放題になります(地下鉄、市バス、路面電車、通勤電車、FGC)。しかし、地下鉄駅を1回出ると、1時間15分以内であっても、再び地下鉄に乗る場合は回数券のカウント・ダウンになってしまいます。回数券の後ろに数字が記録されるので、自分が何回、回数券を使ったか、分かるようになっています。

メトロ

観光で訪れた方が一番よく使うのがメトロです。11の路線が東西南北に走っているので、目的地の近くまではメトロがいいでしょう。平日と日曜は0時に始点の駅から終電が出ます。金曜は午前2時まで、土曜は24時間運航しています。

バス

バスは市内の隅々を網羅するように走っています。しかし、バルセロナは一方通行の道が多いため、同じ番号のバスでも、方面が違うことで乗り場が近くないことが多かったり、土地勘のない観光客には少し難しいかもしれません。停まるバスは、バス停の上部に番号が書いてあります。それを見て、バス停にある地図を見てどこに行くのか見ることになります。
終電を逃しても、カタルーニャ広場を中心としてNIT BUS(ニット・バス)という夜間専用のバスも走っています。もし終電を逃して、タクシーにも乗りたくない際はこちらも見てください。

FGC(カタルーニャ鉄道)

地元住民にとっては、市街地と郊外の住宅地を結ぶ鉄道として重宝されていますが、観光客にとっては、ティビダボ山、モンセラット、コロニア・グエルなどに行く際にのみ乗ることになる鉄道です。
この鉄道を利用する上で気をつけねばならないのが、「FGCには2つの路線がある」ということです。
1つはカタルーニャ広場(Pl.Catalunya)から北に伸びるバジェス(Valles)線、もう1つはスペイン広場(Pl.Espanya)から西に伸びるジョブレガット(Llobregat)線です。
この2系統は全く相互接続していないので、FGCを使うときには、どちらの系統なのかよく確かめるようにしましょう。モンセラットやコロニア・グエルに行くには、スペイン広場からジョブレガット線に乗ります。それらの場所はZONE1にはないので、別途乗車券を買う必要があります。

トラム(TRAM)

2004年に復活した近未来的なボディが印象的な最新式の路面電車。ディアゴナル大通りのフランセスク・マシア広場からバルセロナ西の郊外へ向かうT1~3と、シウタデリャ公園を出発するT4、グロリエス・カタラネス広場出発のT5、サン・アドリア駅出発のT6の全路線があります。静かで揺れもほとんどなく、乗り心地は抜群です。T-10が使用できます。
ちなみに、FCバルセロナの練習場はトラムのT3線の終点にあります。基本的には非公開ですが、トップチーム以外の別のカテゴリー(高校生やそれ以下、また女子サッカー)のチームの試合がある日曜は一般に開放され、試合観戦が出来ます。

アエロバス(Aerobus)

空港とカタルーニャ広場を結ぶバスです。所要時間は約35分。スーツケースを置くスペースなどもあり、停まる停留所も少ないので、バルセロナに着いた観光客の方が利用することになるバスです。ターミナル1へはA1を、ターミナル2へはA2に乗ることになります。運賃は片道5.90ユーロ、往復券は10.20ユーロ。この往復券は9日間のみ有効なので、10日以上滞在する方は使用できません。
A1は5-10分間隔、A2は10-20分間隔で運転しています。深夜~早朝は運転していません。

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